2010年9月23日木曜日

脳には学習・運動が不可欠…ホルモンを取り込み

(読売 9月11日)

細胞の成長や保護に重要な栄養素となるホルモンが、
脳の活動が活発な部分だけに血液中から取り込まれることを、
征矢英昭・筑波大教授と西島壮・首都大学東京助教らの
グループが発見。

脳機能を維持するのに、学習や運動などが不可欠であることを
実証したもので、将来、認知症予防など脳を健康に保つための
プログラム開発につながると期待。
科学誌ニューロン最新号に掲載。

グループは、筋肉の新生や機能の維持に重要な役割を持つ
ホルモン「IGF―1」が、脳神経にも作用することに注目。

血管と脳の間には、「血液脳関門」という関所があり、
このホルモンが脳に取り込まれる仕組みは謎。

ラットの実験で、ヒゲを刺激すると、神経活動が活発になる
脳の部分だけに、血中からIGF―1が移動することを確認。
神経活動が高まり、脳の血流量が増えることが引き金となり、
特殊な酵素がIGF―1の分子を小さくして、
脳の関所を通りやすくすることも突き止めた。

征矢教授は、「脳の神経活動そのものが強力な栄養素を取り込み、
さらに脳機能が強化される好循環を生む」

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100911-OYT1T00322.htm

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