2010年9月23日木曜日

熱中症予防 有効だけど…スポーツ飲料 学校「ダメ」!?

(2010年9月11日 読売新聞)

熱中症予防に効果があるとされるスポーツ飲料を、
指導上の理由などから、「持ち込み禁止」とする
小中学校が少なからずある。

文部科学省も防止に有効としていて、2学期も続く猛暑で、
保護者から、「持たせたいのに」との声も上がるが、
学校の判断はまちまち。

兵庫県三田市のある小学校は、2学期が始まった
今月1日発行した保健だよりで、熱中症予防のために持ってくる
飲み物として、「水かお茶、もしくはお茶に塩を入れた水筒」を挙げた。
スポーツ飲料は不可。

熱中症予防には、水分だけでなく、塩分やミネラルの補給も必要、
文科省などが学校向けにまとめてウェブサイトで公表している
予防策の中でも、スポーツ飲料は有効な例として推奨。

同校は、「糖分を含む製品が多く、成分も様々なので」と、
飲み過ぎた場合の影響を心配、禁止したと説明。
同校に子供を通わせる母(35)は、
「炎天下で運動会の練習をするから、持たせたい。
同じ市内でもOKの学校もあるのに」と首をかしげた。

大阪市立小中学校も原則禁止。
市教委担当者は、「ジュースと同じ嗜好品で、家庭の経済事情で、
持って来られる子とそうでない子の差がついてしまう懸念がある」

兵庫県川西市立多田中では、運動会がある23日までOK。
教頭は、「健康管理面を考えると、禁止する理由がない」。

千葉県船橋市立薬円台小も、涼しくなるまで認めると決めた。
「子供の健康には細心の注意を払いたい」と校長。

文科省は一律の基準を示す予定はなく、
「自治体や各校の実情に応じて判断してもらうしかない」

教育評論家の尾木直樹・法政大教授は、
「効果は科学的に認められているのだから使えばよいのに、
ダメというのは、学校のルールを変えるのが面倒臭いだけなのでは。
どうして、もっと柔軟に考えられないのか」と疑問。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/9/13/125518/

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