2010年11月24日水曜日

(宮城)病の治癒祈る仙台の信仰 ガイド本に

(2010年11月17日 読売新聞)

仙台にも、「病気が治る」という信仰の対象になってきた
場所がいくつもある。
市歴史民俗資料館が、それらをまとめたガイドブック
「仙台の病にまつわる民間信仰」を発行。
昔の人が、健康の回復を祈った寺社などが紹介。

医療技術が発達していなかった時代には、
体に痛みや不調などの症状が出ると、
神社や地蔵に祈る民間信仰が盛んに行われていた。

この本には、江戸~大正時代に病気の治療に効果があったという
伝承が残り、市民が気軽に訪れられる場所22か所が集められた。

泉区の白藤観世音。
平安時代初期の征夷大将軍、坂上田村麻呂の愛馬の腰から下を
埋葬されたと伝えられる地にあり、下半身の痛みや病気を和らげる、
という言い伝えがある。
目の病を治すと伝えられる青葉区の三居沢不動堂などが掲載。

今でも多くの市民が願掛けにやって来る寺社や、
供え物が置かれる地蔵も取り上げられている。

本をまとめた資料館の学芸員、畑井洋樹さん(38)は、
「今も昔も、健やかに生きたいという願いは同じ。
健康に生きることの大切さを考える一助として読んでほしい」

9月の発行後、資料館発行の書籍の中では、
通常の倍のペースで売れる人気ぶりで、
「実際に本を手に、掲載の地を回っているという声も届いている」(畑井さん)。

A5判で48ページ。750円。
書店での取り扱いはなく、資料館のみで販売。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/11/17/128407/

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