2010年11月27日土曜日

免疫強める新タンパク質 インフルエンザに効果か

(2010年11月22日 共同通信社)

ウイルス感染した際、体内で免疫を活性化させる
新たなタンパク質を見つけたと、
北海道大遺伝子病制御研究所の高岡晃教教授(免疫学)らが、
21日付米科学誌ネイチャーイムノロジー電子版に発表、
「ZAPS」と名付けた。

ウイルス増殖を抑制するインターフェロンを、
大量に作るよう誘導するなどの働きがあり、
インフルエンザやはしかなどのウイルスに効果があるのではないか。

高岡教授は、「今後は、動物実験で効果を確かめたい。
将来的には、抗ウイルス薬の候補としても期待」

インフルエンザウイルスなど遺伝情報を、
RNAで持つウイルスが細胞に感染すると、
細胞内にある「RIG-I」という分子が、ウイルスのRNAを感知。

高岡教授らは、RIG-IにZAPSが結合し、インターフェロン生産を
増強させることを突き止めた。

試験管内で、ヒトの細胞にインフルエンザウイルスを感染させる実験で、
人為的にZAPSが働かないようにした場合、
インターフェロンが抑えられてウイルスは増殖。
ZAPSの働きを高めると、ウイルスの増殖が抑えられた。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/11/22/128606/

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