2011年1月3日月曜日

音楽で市街地活性化 盛岡市とライブハウス連携

(岩手日報 12月24日)

中心市街地の空洞化に悩む盛岡市と、
市内の人気ライブハウスが連携し、
若者をターゲットにした音楽による市街地活性化に乗り出す。

年明けに商店街などを交えた実行委員会を設立し、
高校生や大学生による参加型音楽イベントを展開。
来年2月、市内のさまざまなパフォーマーによる
「THE盛岡フェス(仮称)」を開くなど、若い力を活性化の起爆剤にしたい考え。

同事業は市が、市内でライブハウス2店舗を経営する
盛岡クラブチェンジ(黒沼亮介社長)に事業を委託する形で実施。

実行委には、両者のほか中心商店街や近隣の大型店も加入。
事業費480万円、来年3月までに大小七つの音楽イベントを開催。

核イベントは、2月12日に県公会堂で開く盛岡フェス。
地元で活動しているロックバンドから合唱、ダンス、大道芸などの
あらゆるパフォーマーによるステージやトークショーを開催。
恒例の「もりおか雪あかり」とも連携し、出店も計画。

今月28、29両日、県内初の高校生バンドによる
トーナメント大会などを開催。
大学生合同コンサートや高校生卒業ライブ、アカペラやゴスペルなどの
各種ライブを企画。
今のところ市の補助は3月までだが、活動継続を目指して、
中心商店街にイベントスペースを常設することも計画。

今回の企画は、月間約3千人の若者を集める同ライブハウスの
動員力に注目した市が、6月ごろから練ってきた。
市内では、「いしがきミュージックフェスティバル」が開かれるなど、
音楽文化の下地もある。

同フェスのように、プロミュージシャンによる大型イベントでなく、
地元の若者らによる参加型で、運営に大学生や専門学校生を入れて
人材育成も図る考え。

市商工課の沼田秀彦課長は、
「ライブハウスに集まる若者の力を生かせないかと考えた。
情熱と行動力で、中心市街地を大いに盛り上げてほしい」と期待。

黒沼社長は、「音楽は、全ての垣根を越える力があり、
地元企業なども巻き込んで息の長いプロジェクトとして育てたい。
盛岡らしさを見つけられたらうれしい」

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20101224_14

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