2011年1月6日木曜日

良い食事と運動の習慣を 更年期障害/5止

(2010年12月31日 毎日新聞社)

更年期障害を予防・改善するため、どんなことを心がければいいか?

日本更年期医学会理事長の水沼英樹・弘前大教授(産婦人科)は、
「更年期は老年期への準備期間ととらえ、
良い食事と運動の習慣を身につけることが必要だ」

食事は、野菜や魚を多めに取り、高カロリーのものや脂質の多い
卵黄、肉の脂身などは控える。

閉経後の女性に起こりやすい骨粗しょう症の予防のため、
カルシウムやビタミンDの摂取を心がける。
カルシウムは牛乳や乳製品、大豆製品に多く含まれ、
1日に1000~1500mg取ることが推奨。
ビタミンDは、アンコウやニシンなどの魚類、キクラゲなどの
キノコ類に豊富に含まれる。

飲酒は、適度ならストレスを取るなどの効果があるが、
飲み過ぎると骨折などのリスクが高まる。
ワインなら、1日グラス3杯程度にとどめた方がいい。

運動は、ウオーキングやジョギング、水泳など無理なく
続けやすいものが適し、1日30分、週3回以上が目安。
肩甲骨を動かしたり、肩を大きく回す体操や、背骨をまっすぐにして
上体をゆっくり回す体操は、肩こりや不眠の改善に効果がある。

水沼教授は、「過労やストレスは、自律神経が乱れる原因。
休養と睡眠を十分取り、趣味や旅行も重要だ」とアドバイス。
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◆ミドルエージ世代から元気に過ごす10カ条

(1)「体調不良は気の持ちよう」と我慢しない
(2)40歳になったら更年期医療に詳しい婦人科などへ
(3)医師には上手に訴え、上手に質問する
(4)正確な知識と情報で自分に合う治療法を見つける
(5)更年期症状の改善は適切な医療と生活の見直しで
(6)日常の健康づくり(運動・睡眠・栄養・休養)を心がける
(7)「自分が何を望み、何が快適か」を大切にする
(8)仕事・趣味・社会参加の輪の中で本音で話せる友達づくり
(9)今からでも始めよう、パートナーとの良い関係
(10)これからこそ味わえる人生の充実期を実感しよう
(※「女性の健康とメノポーズ協会」作成)

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/1/4/130484/

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