2011年1月6日木曜日

世界10大ニュース:1位に反水素原子ビーム開発--英物理学会

(毎日 12月28日)

英物理学会は、今年の「世界10大ニュース」の1位に、
日本が主導する国際研究グループ「ASACUSA」の
「反水素原子ビームの開発」を選んだ。
「宇宙誕生の最大の謎に迫る突破口だ」と評価。

約137億年前、ビッグバン(大爆発)で宇宙が誕生した際、
物質と、電気的に反対の性質を持つ「反物質」とが同じ量作られた
と考えられている。
しかし、現実の宇宙は物質しかない。
反物質が、なぜ消えたかは謎のまま。

グループは、反物質の代表である反水素原子を作って、
水素原子との違いを調べる実験を考案。
欧州合同原子核研究所(CERN)に新装置を取り付け、
陽電子と反陽子から反水素を7%の高効率で合成した。
来年、反水素の性質解明に挑む。

代表の山崎泰規・理化学研究所上席研究員(原子物理学)は、
「物理学の成果が多かった年だけに、1位はうれしい。
優秀な若い研究仲間の励みになる」

http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2010/12/28/20101228ddm016040008000c.html

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