2011年2月20日日曜日

2010年自殺率、全国ワーストか 県が対策本部設置へ

(岩手日報 2月10日)

県は2011年度、自殺の総合対策本部を設置し、
自殺防止対策を強化する方針。

本県の自殺死亡率は、全国でも上位にあるが、
10年の厚生労働省の統計では、全国ワーストになる可能性が高い。

県は、自殺対策を専門に担当する特命課長のポストを新設し、
一般医と精神科医の連携や自殺未遂者ら、ハイリスク者の
見守り態勢構築などに全県で取り組む。

県精神保健福祉審議会(会長・酒井明夫岩手医大神経精神科学講座教授)で、
県が11年度の対策を説明。
千葉茂樹県保健福祉部長は、
「本県の10年の自殺死亡率が、全国ワーストになる可能性がある」、
取り組みを強化する考えを示した。

厚労省の統計によると、09年の本県の自殺死亡率
(人口10万人当たり)は34・4人。
秋田、青森両県に次いで、全国で3番目に高い。

秋田、青森両県は、10年に自殺者を大幅に減らし、
今夏発表する統計で、本県の自殺率が最も高くなる可能性がある。

県は、11年度に知事を本部長とする対策本部を設置、
庁内の連携を強化、障がい保健福祉課に自殺対策の特命課長も配置。
11年度当初予算案には、自殺対策緊急強化事業費8100万円を計上。

うつ病患者の早期治療に向けて、岩手中部保健医療圏で取り組んでいる
一般医と精神科医の連携を他地域にも広げたり、
自殺未遂者や多重債務者らリスクが高い人を、
地域で見守るネットワークの構築などに力を入れる。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110210_7

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