2011年2月26日土曜日

耐久性優れた色素増感太陽電池開発

(サイエンスポータル 2011年2月22日)

次世代太陽電池として期待が大きい、色素増感太陽電池の
課題である耐久性を向上させることに、
九州工業大学と新日鉄化学の研究開発チームが成功。

新日鉄化学が試作した直径3cm、長さ20cmの円筒形太陽電池セルは、
東京ビッグサイトで開かれる「PV EXPO 2011」で、新日鉄化学ブースに展示。

早瀬修二・九州工業大学大学院生命体工学研究科教授と
新日鉄化学が開発した色素増感太陽電池は、
円筒形であるのが特徴。

円筒形ガラス面の端を閉じれば、電解液を封じ込むことができ、
封止部分の面積が平板型に比べ少なくてすみ、
その分耐久性が向上した。

これまで研究開発が進んでいた平板型は、
ガラス板の間に接着剤で壁をつくり、電解液を封入していた。
円筒形になったことで、太陽の光が受光面で屈折して、
円筒形内部に集まるという利点もあり、
平板型に比べ、発電量が低下することもない。

色素増感太陽電池は、1991年にスイス・ローザンヌ工科大学の
グレッツェル教授によって開発。

普及しているシリコン太陽電池に比べ、発電効率は劣るものの、
塗布というコストがかからない方法で作製できることから、
安価な次世代有機系太陽電池として、研究開発が進められている。

http://scienceportal.jp/news/daily/1102/1102221.html

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