2011年3月10日木曜日

「海外で...」夢抱き 医療英語学ぶ看護師

(2011年2月28日 共同通信社)

ニュージーランド地震で安否が分からない邦人の中には、
英語を学ぼうと留学した13人の看護師がいる。

開発途上国での医療ボランティア、高度な医療行為を行う
欧米の医療機関への就職...。

自らの医療技術を生かせる場を広げようと、
海外を目指していたさなかだった。

被災した語学学校「キングズ・エデュケーション」には、
医療専門英語のコースがある。

不明の大坪紀子さん(41)は、青年海外協力隊員の体験を機に看護師に。
「将来は、アフリカの人たちの役に立ちたい」との夢。

「ニュージーランドの病院で働きたい」と知人に話していた早坂美紀さん(37)、
阪神大震災被災者を治療した経験もある玉野裕子さん(43)。
彼女たちは、このコースを受講していた。

ミャンマー、カンボジアでの医療を支援するNPO法人
ジャパンハートは2010年度、約150人の
ボランティア看護師を現地に派遣。

日本の看護師免許では通常、外国で医療行為はできず、
受け入れ国が実績を認める団体の一員として特別に携わる。

スタッフの女性は、「渡航費の負担を伴っても続ける人もいて、
04年の設立から増え続けている」

青年海外協力隊には10年度、203人の看護師が応募。
語学試験などをパスした66人が、医療支援のため海外へ出た。

看護師の社会的地位が高い欧米などの医療機関就職を目指す人も多い。
ニュージーランドなど一部の国は、日本の看護師には
語学力審査だけで、看護師登録を認めている。

語学を含む看護師向け留学プログラムを扱う旅行社
トラベルパートナーズの戸塚雄二社長は、
「欧米での就職は、高い技能を持つ看護師の競争。
登録されても、就職は容易ではない」と指摘、
プログラム参加者もここ10年間増え続けている。

海外に出た看護師数は統計がないが、
日本看護協会は、世界19カ国の看護師受け入れ状況に関する
情報をサイトで提供。

日本も、フィリピンなどから看護師を受け入れ、
医療者の国境を越える移動は世界的な傾向。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/2/28/133002/

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