(朝日 2008年12月23日)
中国などアジア大陸からの黄砂や黒いすすなどの越境汚染に
関心が高まるなか、日韓が共同で来春、飛行機を使った大気観測をする。
アジア大陸と日韓の間の海上を広域に飛んで、上空の大気とともに
流される物質を測り、温暖化への影響も探る国際的な取り組みが実現。
日本は、東京大、国立環境研究所、茨城大、北海道大、
韓国は光州科学技術院、国立環境研究所が参加。
アジア大陸からの西風が強くなる3月下旬から4月半ば、
長崎県から西に向かったあと、ソウルまで北上する空路約1500キロを
高度2千メートルで3往復するほか、いくつかの地点では海上付近から
上空7千メートルまでの鉛直方向も調べる。
搭載する日本の観測機器は、米航空宇宙局(NASA)と共同で、
北極観測にも使った世界最新鋭の機器で、大気中の浮遊粒子の
分布や量、大きさをとらえる。
韓国の観測機器では化学組成を調べて、
どのような物質がどのように運ばれるかを探る。
中国の砂漠で巻き上げられた砂ぼこりが、偏西風に乗って飛来する
黄砂は春先、韓国や日本で問題に。
工場や車の排煙を起源とする硫黄化合物は酸性雨の原因となり、
炭素粒子である黒いすすは太陽の光を吸収するため、
温暖化へ拍車をかける要因とも考えられている。
http://www.asahi.com/science/update/1223/TKY200812230239.html
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