2008年12月30日火曜日

「海山街」三位一体で 知事が沿岸広域6氏と懇談

(東海新報 12月27日)

県政懇談会「岩手フロンティア懇談会」が開かれ、
達増拓也知事と沿岸広域振興圏の6市町の各界代表が、
地域課題や振興策をめぐり活発に意見交換。

出席者は、大船渡市の民宿海楽荘代表・志田豊繁さん、
陸前高田市生出コミュニティ推進協議会事務局長の菅野征一郎さん、
釜石医師会会長の小泉嘉明さん、
釜石市の(株)福島屋代表取締役専務・遊佐俊一さん、
山田町の漁業・菊地和三さん、宮古市の齋徳林業代表・齋藤眞琴さん。
菅原一敏、小野寺有一の両県議、大船渡、釜石、宮古の各地方振興局長が同席。

志田さんは、未利用だったカジキマグロの頭を食材に活用
「頭が捨てられるのはもったいない」と、煮込んで民宿客に出し名物料理に。
温泉も掘り当て、事業拡大中のフロンティア精神について述べた。

菅野さんは、山の荒廃の現状や「間伐材が活用されていないのが残念でならない」
と、山主の業が成り立つように活用を呼びかけた。
医師の小泉さんは、医師不足について
「悪循環の中にあり、コストが問題ならば民間なりとタイアップを考えては」と提言。
遊佐さんは、「カヌーで海から見る三陸の景観は宝
高山植物も生える半島は豊かさを保つものであり、ヤマセも生かすべき」と宝を列挙。

菊地さんは、津波注意報時の出漁中の漁業者の避難誘導で、
県のアドバイスを求めたほか、土壌改良剤となるカキ殻の活用促進を提案。
齋藤さんは、「これからの林業は、環境を売る時代。
炭素取引を、森林にうまく取り入れるシステムを県にお願いしたい」と要望し、
未利用の間伐材を燃料とする薪ストーブの利点を強調し利用促進を提案。

達増知事は、医師不足の問題について
「医療崩壊に拍車をかけないために、県民の医療リテラシーを高め、
お医者さんへのかかり方、救急診療について日本で一番、岩手県民が
それを分かっているというようになれば良く、
県民が地域の医療を支え作るという形に持っていきたい」

知事は、「海と山と街が、三位一体で栄える三陸のいろんなイメージが
広がっていく。県としても、宝を発掘してみんなのものにしていきたい」

http://www.tohkaishimpo.com/

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