2009年12月21日月曜日

学力上位県、体力も好成績 第2回テスト、前年横ばい 揺らぐ継続の意義

(2009年12月18日 共同通信社)

文部科学省は、小学5年と中学2年を対象に、
4~7月に実施した第2回全国体力テストの結果を公表。

8種目の数値を得点化した体力合計点の平均は、
前年からほぼ横ばい。
全国学力テストで好成績が続く福井、秋田県などが、
体力でも前年同様に高得点を収め、固定化傾向が見られた。

体力テストは、行政刷新会議の事業仕分けで、
文科省が1964年度以降、毎年実施する抽出調査との重複が指摘、
来年度予算の大幅縮減を求められた。

前年とほぼ同じ結果となったことで、
「毎年、全員」の調査の意義があらためて問われそう。

国公私立全児童生徒の体力合計点(80点満点)の平均値は、
小5男子で54・2(前年度比増減なし)、
同女子54・6(同0・3ポイント減)、
中2男子41・3(同0・1ポイント減)、
同女子47・9(同0・4ポイント減)。

都道府県別(公立)では、男女とも全国学力テストで上位だった
福井が、小5で最も高く、秋田が続いた。
中2は、男子が茨城が最高点で、秋田、福井と続き、
女子は福井、千葉、茨城の順。
前回の上位県が、今回も高い値を示した。

種目別の全国平均は、抽出調査だった85年度と比べ、
下回る種目が多く、中2男子50メートル走は
24年前の7・90秒に対し、8・05秒。
小5女子ソフトボール投げは、17・60メートルから
14・61メートルに落ちた。

1週間の総運動時間でみると、60分未満は
小5男子が11%、女子23%。
中2男子は10%で、中2女子は32%に上り、
文科省は「運動する子としない子の二極化が見られる」

体力テストは国が現状を把握し、学校の指導につなげるのが目的。
全国学力テストと同様、文科省は都道府県教育委員会による
市町村別や学校別の結果公表を禁じている。
秋に体力テストをする学校も多く、
参加率は公立小中が約9割、私立小中は約3割。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/12/18/113306/

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