2009年12月26日土曜日

東京ベイスタジオの川辺社長「ネット放送、ライブ感を大切に」

(日経 12月15日)

携帯電話向けコンテンツ制作や貸スタジオ事業を手掛ける
東京ベイスタジオが、インターネット放送局
「ODAIBA(お台場)TV」を開設。
アイドルグループが出演する若者向け番組などの合間に、
企業と共同で制作する宣伝番組も配信。
川辺保弘社長に、戦略を聞いた。

——ネット放送局を始めた理由は?

「これまで携帯端末を中心に、飲食店の紹介やイベントの
中継をする動画配信事業を手掛けてきた。
携帯電話で情報を集めたり、コンテンツを楽しんだりする動きが広がり、
当社も成功を収めた。
携帯端末は、短い動画を見るのには適しているが、
長く見続けるのは難しいというマイナス面。
長いコンテンツを提供するには、パソコン向けの配信が必要

「地上波テレビ放送の広告は、料金が高く、手を出しにくいと
思っている企業の受け皿になれる。
電波ではなく、ネットで配信するため、放送時点で可能な
アクセス数は、500〜600に限られ、放送済みのコンテンツを
アーカイブとして半永久的に視聴できる

——放送局の特徴は?

「ネット放送局を名乗る企業は多いが、地上波と同じように
毎日番組表を作ってコンテンツを流すのは、当社と
『あっ!とおどろく放送局』の2局しかない。
当社は、日本を代表する観光スポットとなったお台場のイメージを
生かし、お台場の風景や商業施設をふんだんに盛り込む」

——番組編成は?

「アイドルグループAKB48や人気モデル武田真理子さんの
トーク番組、料理教室など、番組を1週間に35時間ほど流す。
トーク番組では、視聴者が放送を見ながら送ってきたメールを、
番組の中ですぐ取り上げるなど、ライブ感を大切にしていく

——企業と共同制作する宣伝番組も配信する。

「自社のサービスや店舗をじっくり詳しく紹介したい企業とともに、
最長1時間の番組を制作・配信。
多彩な企業と交渉し、近く放送ができるだろう。
配信1時間につき、7万~16万円という手が届きやすい料金設定。
まずは効果を試したい企業にも合っている。
1週間に100時間の放送が目標」

「放送したコンテンツは、半永久的に残すので、
各企業が自社のウェブサイトから接続して、
閲覧できるようにすることも可能」

——どのような業種の利用を想定?

「指導法などアピールしたい学習塾やテナントを紹介したい
商業施設、アイドルを売り込みたい芸能事務所などの
利用があるとみており、実際に相談を受けている。
経済や金融、投資を学べる専門学校からも問い合わせ。
意外な需要があるかもしれず、どのようなアイデアが
生まれるか楽しみにしている

http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/interview/int091214.html

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