2009年12月25日金曜日

結核菌認識するタンパク質 九大、阪大グループが特定

(2009年12月15日 共同通信社)

世界で年間160万人以上が死亡、とされる結核について、
人体の免疫細胞にあるミンクルというタンパク質の一種が、
体内に侵入した結核菌を認識する"アンテナ"として働いていることを、
九州大と大阪大の共同研究グループが特定。

研究グループの中心となった九州大生体防御医学研究所の
山崎晶教授(免疫学)は、「ミンクルの働きを強めることができれば、
結核に対する有効な治療につながる可能性がある」

山崎教授によると、ミンクルはマクロファージと呼ばれる免疫細胞に存在、
糖と結合する性質などを持っている。

研究グループが結核菌成分を分析した結果、ミンクルが結核菌に
特徴的な糖脂質「トレハロースジミコール酸(TDM)」を認識。
免疫細胞に働き掛け、一酸化窒素を放出させるなど、
結核菌を排除する働きをしていることが判明。

実験では、ミンクルを持たないマウスの免疫細胞は、
結核菌に対する反応が弱いことも確認。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/12/15/113090/

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