2010年7月11日日曜日

遺伝子で長寿予測可能に 100歳超を分析、米大学

(2010年7月2日 共同通信社)

100歳以上の長寿の人に共通する遺伝子の特徴を見つけたと、
米ボストン大などの研究グループが1日、
米科学誌サイエンス(電子版)に発表。

長寿は、生活スタイルや環境にも大きく影響されるが、
こうした遺伝子の特徴を調べると、100歳まで生きることが
できるかを予測できる。

研究グループは、「さらに詳しく研究し、どうして長寿の人は、
病気の発症が遅いのかが分かれば、予防や治療の研究にも
役立つのではないか」

100歳以上の白人1055人と無作為に選んだ1267人の
遺伝子を比較。
長寿に関連するとみられる多数の「一塩基多型」を特定。
一塩基多型は、個人により塩基配列がわずかに異なる場所。

このうち、150カ所を目印に、長寿かどうかを予測する
コンピューターモデルを開発、100歳以上の人を分析すると、
長寿という正解が出る精度は77%。

100歳まで生きるかどうかを、事前に精度良く予測できる。
一塩基多型の組み合わせによって、100歳以上の人は、
超長寿や病気へのなりやすさなどの特徴がある
19のグループに分類できた。

糖尿病や高血圧などになりやすいとされる遺伝子の数は、
100歳以上とそれ以外では、あまり差はないと判明。
「"長寿遺伝子"が多ければ、こうした寿命を縮める遺伝要因を
抑制する効果があるのではないか」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/7/2/122356/

0 件のコメント: