2010年10月30日土曜日

ストレス対処の仕組み解明 化学物質が神経活動抑制

(2010年10月20日 共同通信社)

脳の中で、カンナビノイドという化学物質が神経の過剰な活動を抑え、
ストレスに対処している仕組みを解明したと、
放射線医学総合研究所と米ハーバード大のグループが、
19日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表。

海外では、脳の中のカンナビノイド濃度を高める薬を使い、
ストレスなどが原因で起きる不安障害を治療する臨床研究も
行われているが、カンナビノイドがなぜ効くかは不明。

人などの脊椎動物は、恐怖のようなストレスを感じると、
脳の扁桃体の神経活動が活発になり、
神経細胞の結合部で情報伝達が盛んになる。

同研究所の辛龍文主任研究員らは、ラットの脳の扁桃体を調べ、
カンナビノイドが関与する情報伝達経路があることを突き止めた。

通常は、ストレスを受けてもカンナビノイドが放出され、
結合部での過剰な情報伝達は抑えられているとみられ、
研究グループは、脳のカンナビノイド濃度を高める
薬の有効性を示すものだとしている。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/10/20/127138/

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