2010年10月5日火曜日

台湾に本県観光PRへ 「どんど晴れ」人気追い風

(岩手日報 9月27日)

台湾で、今月放送が始まった本県舞台のドラマ「どんど晴れ」の
高視聴率を追い風に、県と盛岡市、盛岡商工会議所(永野勝美会頭)
などは、ドラマを活用した台湾の観光客誘致キャンペーンに乗り出す。

来月、谷藤裕明市長と永野会頭らが現地を訪れ、
ドラマの舞台盛岡をアピール。

韓国ドラマ「アイリス」の効果で、観光客が急増した秋田県のようにと、
関係者は「どんど晴れ効果」に期待。

「どんど晴れ」は、2007年に放送されたNHKの連続ドラマで、
台湾での番組名は「旅館之嫁」。

1日から、ケーブルテレビ局の日本番組専門チャンネルで放送が始まり、
同チャンネルで、常に視聴率5位以内の人気番組。

今後3年間に、最高6回繰り返し放送される予定で、
本県の自然や街並みが長期間、台湾のお茶の間に流れる。

これを好機と、永野会頭と谷藤市長ら関係者約10人は、
来月18日から4日間、台湾を訪れ、現地メディアや旅行代理店の
関係者らに、「旅館之嫁の舞台盛岡」をPR。
ロケ地巡りマップの中国語版を制作するなど、受け入れ態勢も整える。

台湾は09年度、本県を訪れた外国人観光客約9万人のうち、
約5万2千人を占める「お得意さま」。

谷藤市長は、「ドラマの舞台となった盛岡の美しい自然と
豊かな人情をアピールしたい」、
永野会頭も、「どんど晴れを縁に日台交流を一層盛んにしたい」

県などは、11月5~8日に台北市で開催される
台北国際旅行博覧会にブースを出展。
こちらも、「旅館之嫁の舞台岩手」を前面に打ち出し、
約20万人が見込まれる来場者に、八幡平の雪の回廊、
小岩井農場の一本桜、温泉旅館への宿泊などを組み合わせた
旅行プランを、アピールする方向で検討。

台北市内を走る路線バスの車体に、
「旅館之嫁の舞台」などと記した本県観光のラッピング広告を展開。

秋田県では、同県が舞台となった韓国ドラマ「アイリス」の
ロケ地などを訪れる観光客が急増。
宿泊費など、直接的な経済効果だけで2億5千万円を超える。

台湾の法人が持つ「旅館之嫁」の商標使用など、
今後解決すべき課題はあるが、盛岡広域振興局産業振興課の
伊藤等特命課長は、「台湾は中国本土への情報、
流行の発信源となっており、波及効果が期待できる。
必ず成功させたい」

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100927_7

0 件のコメント: