2010年10月3日日曜日

不滅の法灯ともす真心 平泉・中尊寺へ菜種油奉納

(岩手日報 9月24日)

平泉町の「平泉なのはな会」(千葉正吾会長)は、
中尊寺「不滅の法灯」の燃料として、同会が栽培した菜種から
搾った菜種油約70Lを中尊寺に奉納。

菜の花栽培を通じて、中尊寺と町民がきずなを深め、
世界遺産登録の機運を高めようと始まったまちづくりの火は、
平和のともしびとして、未来永劫ともされる。

奉納は、本殿で行われ同会会員や町民有志ら13人が出席。
千葉会長が、「私たちが、心を込めて育てた菜種を搾った油。
不滅の法灯の燃料としてお使いください」と、
会員の関宮治良さんが、菜種油が入ったつぼを山田俊和貫首に手渡した。

山田貫首は、「不滅の法灯は、世に明るいともしびをかかげてきた。
燃料を献納いただきありがたい」と感謝。

「不滅の法灯」は、最澄が京都の天台宗総本山・比叡山延暦寺に
ともして以来、約1200年間ともされている。

1958年、中尊寺が天台宗東北大本山の称号を
与えられた際に分灯された。

同会は昨秋、同町の休耕田約23アールを整備し、種まき。
一関市で、菜種油を製造販売するデクノボンズ
(小野寺伸吾代表取締役)の指導で、完全無農薬栽培の
良質な菜種を収穫し、9月に搾油。

70Lは、法灯の燃料約4カ月分に相当。
菜種栽培は、来年以降も続ける予定。
畑は、JR東北線や主要道路からも見える位置に整備。

千葉会長は、「平泉を訪れた人に、菜の花の景観を楽しんでもらいたい。
それが世界遺産登録の後押しにつながってほしい」と願う。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100924_9

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