2011年1月31日月曜日

(北海道)転倒予防体操 効果あり…高齢女性の介護費、月9000円減

(2011年1月21日 読売新聞)

高齢者向けの転倒予防体操を、自主的に行う会に参加した女性は、
そうでない女性に比べ、介護費用を月に平均9000円抑える効果が
あったことが、東京都健康長寿医療センター研究所などが
北海道美唄市で行った調査で明らかに。

美唄市は、2004年度から高齢者を対象に、
いすなどを使って、足腰を鍛える転倒予防の体操などを指導する
介護予防の教室を開催。

教室の修了者らが、自主的に体操を続ける活動も盛んで、
市内に会が25団体ある。

同センターの吉田裕人研究員らは、04~08年度、
美唄市の65歳以上の国民健康保険加入者を対象に調査を実施。

会に1度でも参加した経験がある178人と未参加の2334人について、
08年度の医療費と介護費を調べ、統計上の補正をして、
1人あたりの経済効果をはじき出した。

その結果、介護保険給付費と1割の自己負担分を合わせた介護費は、
会に参加した女性で月あたり9000円、医療費と合計すると
1万2000円抑える効果があった。
男性は参加者の母数が少なく、差が出なかった。

厚生労働省の昨年11月の調査によると、
介護を受ける人1人あたりの平均介護費は月18万7400円。

吉田研究員は、「市民の自主的な転倒予防活動は、
医療費や介護費の公的な支出を抑える点でも意義がある」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/1/24/131429/

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