2011年2月3日木曜日

ビフィズス菌の酢酸が効果 O157に抵抗力高める

(2011年1月27日 共同通信社)

ビフィズス菌が腸の中で作る酢酸が、病原性大腸菌O157に対する
抵抗力を高めるとの研究結果を、
理化学研究所の大野博司チームリーダーらが、
27日付英科学誌ネイチャーに発表。

大野さんは、「酢酸で腸の表面の状態が変わり、
O157が出す毒素に対するバリアーが壊れにくくなると考えられる。
お酢を飲むだけでは、必要な部分に届かず、効果は期待できない」

ビフィズス菌は、人間の腸などにいる細菌で、
O157に予防効果がある菌とない菌がある。

大野さんらは、無菌状態にしたマウスで実験。
予防効果のあるビフィズス菌を投与すると、腸の中の酢酸の量は、
効果がない菌を投与した場合の2倍近くになり、
炎症や細胞死などを抑える遺伝子がよく働いていた。

予防効果がある菌は、果物などに含まれる果糖を分解して
酢酸を作る能力を持っていると判明。

O157に感染した場合に炎症が起きる大腸の下部で、
酢酸が腸の粘膜を保護するとみられる。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/1/27/131650/

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