2011年2月4日金曜日

厳冬にショウガが人気 古代から体温める生薬

(2011年1月27日 共同通信社)

全国的に厳しい寒さが続く中、ショウガ人気が高まっている。

古代から体を温める生薬や香辛料として利用され、
飛鳥京跡(明日香村)で出土した7世紀後半の木簡にも、
漢方薬の材料として記されているショウガ。
関連商品も次々登場、店頭をにぎわせている。

出荷量全国一の高知県では、収穫後に14~15度で貯蔵し、
年間を通じて販売する。

安い輸入品に押され気味だったが、残留農薬問題による
中国からの輸入減少や国内の健康ブームを背景に、
国産品の単価が回復。
収穫量も2004年の1万2300トンから、08年は2万1千トンに増加。

「最近は、脂肪燃焼効果があると言われ、
テレビ局からの問い合わせも多い」、同県産地づくり課。

加工食品の開発も盛んで、ゼリーやシャーベット、ジャム、
ドリンクなどが製造。

創業115年を誇る京都市の造り酒屋「斉藤酒造」は、
昨年11月に宮崎産ショウガと吟醸酒を組み合わせた
「古都美人生姜酒」(245ml)を新発売。

「今年は寒い日が長く続き、年が明けても注文がある」と
高木基一営業主任(31)。
女性向けにアルコール度数を6%と低くし、小容量にしたところ、
2カ月で約8千本が売れた。

ショウガは、南アジア原産。
中国では紀元前から薬として使われており、日本に伝わったらしい。

奈良県薬事研究センターの前川友香技師
は、
「血行や発汗を促し、解熱、殺菌、消臭の効果もある。
生より加熱した方が、体を温める作用が強まるので、
すり下ろしてホットドリンクに加えると効果的」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/1/27/131651/

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