2011年2月1日火曜日

がん細胞 中性子照射で死滅させる療法、臨床研究へ

(2011年1月23日 毎日新聞社)

国立がん研究センターは、加速器で発生させた中性子を照射し、
がん細胞だけを死滅させる「ホウ素中性子捕捉療法」の臨床研究を、
12年度をめどに開始すると発表。

同療法は、放射線治療の一種で、特定のホウ素化合物が、
がん細胞だけに集積する現象を利用。

中性子とホウ素化合物を反応させることで、
がん細胞だけを死滅させる。

健康な細胞を傷つけない治療法として従来注目、
中性子を発生させるのに原子炉を使うため、施設の規模、安全性などの
観点から、病院敷地内での実施が困難だった。

同センターでは、高度医療機器を使った治療支援などを行う
CICS社(今堀良夫社長)が開発する直径3m、長さ5mの加速器を利用。
小型加速器を使った同療法は世界初。

臨床研究は、まず悪性黒色腫、脳腫瘍などの患者を対象にし、
その後、膵臓がんなど難治性の他のがんへの拡大も検討する。

嘉山理事長は、「日本のがん医療の向上に寄与すると同時に、
世界に発信できる医療技術を確立したい」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/1/24/131368/

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