2011年6月10日金曜日

児童向けに医学教室

(2011年6月7日 読売新聞)

「体の不思議や医学の面白さを、子供たちにも知ってもらいたい」
そんな思いを込めて、武蔵野市吉祥寺の内科医沢田めぐみさん(47)が、
「とうきょうキッズメディカルスクール」を始めた。

授業では、実験やクイズを交えてわかりやすく解説。
子供たちは白衣に身を包み、熱心に学んでいる。

「血圧って何?」
「血液は心臓の中でどんなふうに動きますか?」

武蔵野商工会議所の会議室で、先月開かれたスクールで、
沢田さんは8人の小学生に語りかけた。

この日の主な学習テーマは、心臓や血液の流れ。
心臓の部位をクイズ形式で答えさせたり、血圧計を腕に巻いて
実際に計測しあったり。
参加した成蹊小3年の辻なつみさん(8)は、
「静脈や動脈の働きなどを知ることができて面白かった」と笑顔。

沢田さんは、呼吸器内科が専門で、都内の大学病院などに
13年間勤務したが、出産を機に2000年、臨床の現場を離れた。
非常勤の内科医として、都内の検診センターで働くが、
長男(11)と長女(7)の子育てを通じて、
子供の頃から医療に親しめる環境があれば、
医療への理解が深まるのでは」と、考える機会が増えた。

歯科医の夫(49)に相談、知人から顕微鏡を借りて09年秋、
自宅で教室を開講。
長男の友達を集めて教えると、受講希望者が増えていった。

手応えを感じた沢田さんは、子供向けの医学教室の事業計画を、
三鷹市の「みたか社会的企業人財創出コンソーシアム」に提案。
その選定会で第1位を獲得、国から最大300万円の
起業支援金が受けられる。

顕微鏡や超音波検査装置などを購入し、4月からスクールを開講、
同会議所と「三鷹ネットワーク大学」(三鷹市下連雀3)の2か所を
教室にして、それぞれ毎月1回、90分の授業。

講師は、沢田さんと知人の外科医、産婦人科医、薬剤師ら
計6人が交代で務める。
沢田さんは、「将来の医学部生を育成するためではなく、
子供たちの『生きる力』を育むことを目的に続けたい

対象は小学3-6年生。
授業料は、月額5000円(別に機材費1000円)。
問い合わせは、沢田さんのメール(info@kidsmed.jp)。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/6/7/137622/

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