2011年6月8日水曜日

津波の危険過小評価IAEA調査団指摘 現場、政府の対応は賞賛

(サイエンスポータル 2011年6月2日)

福島第一原子力発電所事故を調査していた
国際原子力機関(IAEA)の調査団が、報告書素案を日本政府に提出。

報告書素案は、「幾つかのサイトで、津波の危険が過小評価されていた」
と指摘、原子力発電所の設計、運転者は自然災害の危険を適切に評価し、
防護措置を講じるべき。

新たな情報、経験、理解を踏まえて危険性に対する評価と
評価手法を、定期的に見直す必要も指摘。

大洪水のような極限的な外部事象について、深層防護、物理的分離、
多様・多重性の考え方が適用されるべきだ、と。

水素の危険性についての詳細な評価と対応システム、
シビアアクシデント(過酷事故)に対する適切な緊急時対応の必要

現場の運転員による非常に献身的で、強い決意を持つ専門的対応は、
模範的とたたえるとともに、避難を含め、公衆を保護するための
日本政府の長期的対応は見事で、非常に良く組織されている、と評価。

IAEA調査団は、5月24日~6月1日まで日本で調査を行った。
調査結果は、6月20~24日にウィーンで開かれる原子力安全に関する
IAEA閣僚会議で報告。

IAEA調査団の団長、ウエイトマン博士は、
英原子力規制庁の原子力規制主査も務めている。

福島第一原子力発電所事故が、英国の原子力発電に与える影響を
評価するよう英政府から求められ、
「英国の原子力発電所その他の原子力施設の運転を、
縮小させる必要はない」という報告書を、5月18日に英政府に提出。

http://www.scienceportal.jp/news/daily/1106/1106021.html

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