2011年6月9日木曜日

"つぶやいて"見守る 高齢者がツイッター活用

(2011年6月2日 共同通信社)

「インフルエンザでした」、「大丈夫ですか」、
「水分補給して寝とったらいいですよ」-。

見えない相手を気遣う言葉が、次々につぶやかれる。
ツイッターを活用した高齢者の見守り事業が、
徳島県で軌道に乗り始めた。

「しばらくつぶやきがないと心配になる」と参加者。
東日本大震災でも、安否確認などに力を発揮したツールが活躍。

NPO法人「徳島インターネット市民塾」(徳島市)が主催。
参加者は、徳島県内の19~79歳の約100人で、
見守る側と高齢者を中心とした見守られる側に分かれる。

NPOが無料でiPhone(アイフォーン)を貸し出し、
徳島大の学生が開発した専用ソフト「とくったー」を使用。

高齢者らが、「体調が良いです」など26の項目から選んで現状を報告。
自由につぶやくことも可能で、参加者同士がやりとりをするほか、
NPOがつぶやきの頻度や中身をチェック。

1人暮らしの同県松茂町の栢本利明さん(76)は、
「つぶやきにすぐ返事が来るので、みんなが見ていてくれる気がする」
iPhone自体が面白くなり、フェイスブックを使い始めたり、
参加者が独自に勉強会を開催したりすることも。
年齢を問わず、誘い合って出掛けるようになり、
高齢者は「外出の機会が増えた」と歓迎。

資金面など課題もあるが、NPO法人副理事長の吉田敦也徳島大教授は、
「シニアこそ、ITを使って社会とのつながりを広げるべき。
『家族よりも家族らしく』を目指したい」と目標。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/6/2/137435/

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