2011年6月25日土曜日

ドイツ…成績優秀 ベトナム系子弟

(読売 3月10日)

ドイツで、アジア式教育が注目。

特に関心を呼んでいるのが、かつて難民や労働者として、
この国にやってきたベトナム系移民子弟の成績優秀さ。

2月下旬、ベルリンで行われた数学オリンピックの予選を取材。
約300人の出場者のうち、約20人がベトナム系。
関係者によると、成績優秀者の常連にはベトナム系が名を連ねる。

出場したチャン・ズイェン・フオンさん(15)は、
「才能だけではだめ。努力も大切。
週4時間、数学クラブで勉強している」

予選で第1位となった息子を持つファム・ベト・クオンさん(56)も、
「我々の勤勉さが背景にある。
教師や親への尊敬の念を失っていないし、
親も子どもの教育に投資を怠らない」

ベトナム系人口は、ドイツ国籍の取得者も含めると、約10万人と推定、
全人口に占める割合は0・1%強。

ベトナム系子弟のギムナジウム(大学進学を前提とした中等教育学校)
進学率は59%、ドイツ人平均の43%よりかなり高い。

日本と同様、ドイツでも近年、学力低下が大きな問題。
ベトナム系の子どもたちが成績優秀なのは、規律や反復練習などを
重視するアジア式教育が背景にあるのでは、と見られている。

ニュース週刊誌「フォークス」は、日本などアジア諸国の教育現場を視察、
近年ドイツで否定されてきた「成績重視と規律志向の学校作り」を目指す
ギムナジウム校長の例を紹介、改革を模索する動きも少なくない。
教育界には、規律は創造性を奪うと、否定的な考え方も根強い。
議論は当面続きそうだ。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/jijou/sekai/20110310-OYT8T00367.htm

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