2008年4月22日火曜日

18年度・気仙3市町、ごみ減量化に成果

(東海新報 4月17日)

18年度における県全体のごみ排出量は、前年度比1・8%減の51万トン、
県民一人一日当たりの排出量が23年ぶりに減少。
気仙では、住田町の一人一日当たり排出量が全県で3番目に少なく、
リサイクル率でも3位。
大船渡、陸前高田両市の一人一日当たり排出量も県平均を下回り、
ごみ減量化に一定の成果を挙げた。

18年における県全体のごみ排出量は、51万2060トン。
東京ドーム約1・4杯分の相当量。
県全体のごみ排出量は8年度以降、増加が続いていたが、
11年ぶりに対前年度実績が減少。

県民一人一日当たりの排出量は、1012グラム(年間369キロ)。
前年度から1・0%減少し、昭和58年以来23年ぶりに対前年度を下回った。
全体排出量の内訳は、生活系ごみが前年度比0・4%減の35万1954トン、
事業所系ごみが同4・8%減の16万106トン。
ごみの種別では、可燃ごみが35万4988トン(全体の72・8%)、
資源ごみ5万1538トン(同10・6%)、直接搬入ごみ4万1852トン(同8・6%)、
不燃ごみ1万9054トン(同3・9%)など。

県全体の資源化量は、9万2000トン。
前年度を0・9%上回ったが、頭打ちの状況。
一人当たりに換算すると、年間66・6キロがリサイクル。
リサイクル率は18・1%で、前年度から0・6ポイント上昇。
一人当たりの資源化量とリサイクル率は市町村間で大きな差があり、
資源化量では最高の釜石市が125キロ、最低の藤沢町が20キロ、
リサイクル率は最高の滝沢村が39・2%、最低の野田村が10・6%。

県全体の年間ごみ処理経費は、143億4千万円。
処理施設や設備の建設・改良に要した経費は、13億円。
処理および人件費に要した経費は、129億1千万円、
県民一人当たり前年比5・1%増の9312円。
ごみ袋(45リットル)に10キロのごみを入れて排出されると仮定した場合、
ごみ袋一個当たりの処理費用は約265円と試算。

気仙3市町の状況をみると、一人一日当たりのごみ排出量は
大船渡市が前年度比5・8%減の926グラム、
陸前高田市が同3・8%減の924グラム、住田町が同4・2%増の682グラム。
いずれも県平均を下回っており、住田町は藤沢町、洋野町に次いで
全県で三番目に少なかった。

一人当たりの年間資源化量は、大船渡市76・8キロ、
陸前高田市58・8キロ、住田町70・8キロ。
リサイクル率は大船渡市22・7%、陸前高田市17・5%、住田町28・5%。
大船渡、住田両市町は資源化量、リサイクル率とも県平均を上回り、
資源化量では大船渡市が全県7位、住田町が11位、
リサイクル率では住田町が全県3位、大船渡市が8位と上位。

ただ、ここ数年の経年変化をみると、住田町は人口減少が続く中、
一人一日当たりのごみ排出量が増加傾向にあり、
18年度は14年度比で37・8%増加。
陸前高田市も14年度の数値を1・4%上回る。

県全体のごみ処理経費が3年ぶりに増加に転じた現状からも、
今後、各市町村のいっそうの排出削減と資源化の推進が求められる。

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