2008年4月21日月曜日

パーキンソン病のiPS細胞治療、米で動物実験に成功

(読売新聞 4月8日)

新型の万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」から
作り出した神経細胞を使い、パーキンソン病のラットを治療することに、
米マサチューセッツ工科大のルドルフ・ヤニッシュ教授らが成功。
iPS細胞が、神経病の治療に使えることを初めて示した成果。
米科学アカデミー紀要に7日発表。

研究グループは、マウスの皮膚からiPS細胞を作り、
神経伝達物質のドーパミンを分泌する細胞に分化。
パーキンソン病を人工的に発症させたラット9匹の脳に移植したところ、
8匹の症状が改善、特有の異常動作がなくなった。

パーキンソン病は、ドーパミン細胞の異常で手のふるえなどが起きる難病。
移植した細胞がラットの脳内に定着し、ドーパミンを正常に分泌し始めた。

患者自身の皮膚などからiPS細胞を作れば、
拒絶反応なしにこうした移植治療ができると期待。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080408-OYT1T00257.htm

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