2008年4月21日月曜日

睡眠時間と体重に注意

(WebMD Medical News 4月1日)

我々には、快い睡眠時間が少なすぎるかもしれない。
睡眠時間が長すぎるか短すぎると、肥満になりうるという研究結果。

ラヴァール大学の研究者らは、
カナダ人に関する大規模研究に参加した被験者276名を6年間調査。
睡眠時間は、質問票を用いて判定し、
睡眠時間が短い群(一晩につき5-6時間)、
平均的な群(7-8時間)、長い群(9-10時間)の3群に分類。

結果の一部は次の通り。
1)睡眠時間が短い群は、睡眠時間が平均的な群よりも、
体重が11ポンド増加する可能性が35%高い。
2)睡眠時間が長い群は、睡眠時間が平均的な群よりも、
体重が11ポンド増加する可能性が25%高い。
3)睡眠時間が短い群は、睡眠時間が平均的な群よりも、
ウエスト径が58%多く増え、体脂肪も124%多い。

健康を維持するための「最適な睡眠時間」があるかもしれない。
米国睡眠医学会(AASM)は、成人の睡眠時間として7-8時間を推奨。

ラヴァール大学の研究者Jean-Philippe Chaput氏は、
「成人の睡眠時間が短いまたは長いことによって、
将来の体重および脂肪増加のハイリスクを予測」。
「この結果は、体重増加および肥満に寄与する我々社会の
身近な環境因子のひとつとして、睡眠時間をとらえる必要」。

米国人の睡眠時間は奪われつつあり、40年前に比べると、
一晩の睡眠時間は1時間半から2時間短い。
以前の研究でも、睡眠時間の減少と肥満とを関連付ける結果。
今回の新しい研究は、睡眠とホルモン濃度変動を伴う
体重増加との結びつきを示す。

米国睡眠医学会(AASM)によると、
成人のほぼ3分の1が睡眠時間を6時間未満。

理想的な睡眠のためのヒントは、次の通り。
1)就寝時の日課を一定に保つこと。
2)就寝時にリラックスできる環境をつくること。
3)毎日、一晩ぐっすり眠ること。
4)就寝前のカフェインや他の刺激物の摂取は避けること。
5)就寝時に心配事をしないこと。
6)空腹または満腹状態で就寝しないこと。
7)就寝前6時間以内に激しい運動をしないこと。
8)寝室は静かで暗い状態を保ち、やや涼しくすること。
9)毎朝同じ時間に起床すること。

Chaput, J-P. Sleep, April 1, 2008; vol 31: pp 517-523.News release, American Academy of Sleep Medicine.

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=70542

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