2008年6月2日月曜日

IGRと三鉄が業務提携へ 県と協議し具体化

(岩手日報 5月30日)

第三セクターIGRいわて銀河鉄道(照井崇社長)と、
三陸鉄道(山口和彦社長)は、業務連携に向けて協定を結ぶ方針。

厳しい経営が続く両社だが、連携を深めることで、
業務効率化や県北・沿岸地域への観光振興に相乗効果を狙う。
締結と同時に、両社と県で研究会を立ち上げ、具体的な検討を始める。

IGRと三鉄は、車両形態や開業の経緯が異なるが、
県や沿線市町村が出資する第三セクターとして通勤、通学など
地域の重要な足を担っている。

研究会では、業務効率化や観光客誘致、災害時の対応協力、
研修による人材育成などについて連携を探る。
JR山田線などを組み込んだ盛岡―宮古―久慈―二戸を結ぶ
列車運行の可能性や一体となった観光客誘致、将来的な人材交流も検討。

三陸鉄道は、毎年1億円を超える赤字を計上。
県や沿線市町村の財政支援により、経営を維持している状態。
IGRは、新指令システム構築に多額の整備費がかかるほか、
寝台特急の減便に伴い、年間約1億2000万円の減益。

県議会2月定例会では、両鉄道の経営一体化について
藤尾善一地域振興部長が「県として研究していく」と答弁、
県は「今回の協定は、経営統合とは関係ない」。

達増知事は、「三陸鉄道は沿岸の象徴。
IGRは通勤通学、医療福祉、観光と県北にとって重要な意義がある。
双方ともに、地域と一緒に歩んでいける工夫をしないといけない」。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080530_6

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