2008年6月5日木曜日

森と海、循環関係訴え 一関でシンポジウム

(岩手日報 6月1日)

「森は海の恋人運動」20周年記念シンポジウム
(国際日本文化研究センター主催)が開催。
参加者は、自然の循環や地球環境問題、森と海のつながりに理解を深めた。
約400人が出席。
石田秀輝東北大大学院環境科学研究科教授、加藤忠哉三重大名誉教授、
篠上雄彦新日本製鉄環境部環境リレーションズグループマネジャー、
谷口正次国連大ゼロエミッションフォーラム産業界代表理事が、パネル討議。

4人は、地球全体の自然の循環を視野に入れた考え方に
変革する重要性を指摘。
谷口理事は、「先進国のために、発展途上国の自然を破壊しながら
レアメタル(希少金属)を搾取。都市中心の価値観を変えていくべき」。

石田教授は、「自然は元来、単独で完ぺきな循環をしている。
自然の原理を生かしたライフスタイルを確立しなければならない」。

森は海の恋人植樹祭を始めた「牡蠣の森を慕う会」の
畠山重篤代表が基調講演。
漁師から見た温暖化解決策として、鉄分を植物プランクトンの吸収しやすい
形で海に供給する広葉樹の重要性を指摘。
「植物プランクトンの光合成は、森林と同じ働きをし、
川が注ぐ汽水域にはもう1つの森林があるといえる。
豊富な海藻から、バイオエタノールが採れるという考えもある」。

同植樹祭は、川の上流部に魚介類の栄養につながる広葉樹を
植えることで、豊かな海をはぐくむ取り組み。
今年は1日、同市室根町の矢越山ひこばえの森で行われる。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080601_7

0 件のコメント: