2008年6月6日金曜日

「福学連携」でパン製造 花巻の授産施設と岩手大

(岩手日報 5月28日)

花巻市湯口の知的障害者通所授産施設
こぶし苑(増子義久園長)は来年4月から、岩手大と連携し、
雑穀を原料とするパンの製造販売を始める。
同大の福祉施設との「福学連携」は初の試み。

施設利用者の障害特性に基づいた役割分担モデルなどを研究。
障害者の就労支援や、地域経済への参画に効果が期待。
こぶし苑の経営主体・社会福祉法人花巻ふれあいの里福祉会
(三田望理事長)と岩手大で共同研究契約を締結。
こぶし苑の利用者は36人。
1月には雑穀かりんとうを発売し、雑穀パンについても構想を温めてきた。

研究を担当する同大教育学部の名古屋恒彦教授は、
作業工程の分析や改善策を検証。
販売には、一般企業と同様のマーケティング手法を導入するなど、
利用者の工賃向上に向けた実践的内容も含まれる。

研究期間は2010年2月までを予定。
名古屋教授は、「地域の経済活動の中に、施設利用者が主役となる
仕事を位置づけたい」。

商品開発には、雑穀を研究している西沢直行元岩手大農学部教授が協力。
今年中に工房や機械を敷地内に設置。
販売はインターネットなどを考えている。

研究は、花巻市の企業競争力強化支援事業にも採択され、
研究費11万円の半額が補助の対象。
増子園長は、「ソフト面で岩手大の力を借り、
利用者の工賃向上と能力開発につなげていきたい」。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080528_7

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