(毎日 1月17日)
国体実施競技の再編で、なぎなたは13年の東京国体から
「隔年実施」に決まった。
日本体育協会が、各競技の競技者数など多くの要素を得点化し、
ランク付けをした結果、下位のなぎなた、銃剣道、軟式野球、
トライアスロンが隔年競技となった。
新競技のトライアスロンを除けば、3競技は事実上の「格下げ」。
「スポーツの祭典である国体は、競技を広く知ってもらう大切な場。
隔年実施となることを、私たちは深刻に受け止めている」
全日本なぎなた連盟で技術委員などを務める福田啓子さん(皇学館大非常勤講師)。
なぎなたは、女性の武道として発展してきたが、
近年、中高生の競技人口は漸減傾向に。
昨年7月に秋田県で開かれた全国中学生大会の参加者は、
前年より109人少ない229人で、過去16大会で最少。
全国高校体育連盟のなぎなた専門部に登録している人数も、
昨年は過去10年で最少となる1401人(175校)。
少子化が進む中、12年度から始まる中学校1、2年生の武道必修化は、
競技普及のきっかけになり、男性競技者の拡大にもつながると期待。
しかし、新学習指導要領は武道の授業は柔道、剣道、相撲の中から
選択すると定め、なぎなたなど他の武道は学校や地域の実態に応じて
選択することができる、と位置づける。
学校に選んでもらわなければ、授業では実施されない。
全日本なぎなた連盟では、武道必修化に向けたプロジェクトチームを組み、
競技団体としてどう取り組むかを話し合ってきた。
福田さんは、「なぎなたの指導者がいる中学校を連盟がチェックし、
その学校の校長に授業で採用してもらえるようアピールする必要がある。
男女別や年齢別での指導法の確立や、
連盟から学校への指導者派遣も求められる」
次代を担う若者への普及は、競技の将来を左右するだけに、
学校の正課になる意義は大きい。
学校教育の枠を超え、競技団体も本腰を入れ始めている。
http://mainichi.jp/enta/sports/21century/
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