(毎日 9月11日)
国際宇宙ステーション(ISS)への無人補給機「HTV」1号機を
積んだ、大型ロケット「H2B」1号機の打ち上げ成功で、
日本はISSへの物資補給という国際的な約束を果たす
最初の関門を突破。
二つの新型機は、「過去20年にわたる日本の宇宙技術の結晶」
といえ、将来的には日本独自の有人宇宙船開発につながる成果。
米スペースシャトル退役後、HTVは物資輸送の主力となる。
シャトルと同じ1.2メートル四方のドッキングハッチ(開口部)を
確保し、大型機材を運ぶため、
JAXAは新しいドッキング方法を採用。
秒速7.7キロで飛ぶISSを追いかけ、速度を合わせて、
見かけ上ISSの直近に静止する「ランデブー飛行」。
97年打ち上げの技術試験衛星「おりひめ」、「ひこぼし」で
取り組み、磨き上げてきた。
H2Bも、長年蓄積した技術を活用。
定評あるH2Aのエンジンを使い、HTVを収めた
衛星フェアリングの分離機構も、H2以来の信頼性の高い装置。
JAXAの中村富久・H2Bプロジェクトマネジャーは、
「86年のH1打ち上げ以来の技術の集大成だ」と胸を張る。
打ち上げを見守ったNASAのウィリアム・ゲスティンマイヤー
宇宙運用局長は、「日本のシステムは、今後のISS計画で
中核的役割を担う。
今日の成功は、ISSの新しい時代の幕開けになるだろう」
18日に予定されているISSとのドッキングに成功し、
日本に課せられた物資輸送の任務を果たした時、
期待は信頼となる。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090911k0000e040046000c.html
0 件のコメント:
コメントを投稿