(読売 9月26日)
運動会シーズンを迎え、「速く走れる」を切り口にした
子供用運動靴の販売競争が過熱。
少子化で、一人の子供にお金をかける傾向が強まり、
消費不振の中でも高機能の子供用品市場は成長が見込める。
新商品が相次いで投入され、ランニング教室を開き、
走り方の指導まで行う動きも出てきた。
子供用品は、両親と双方の祖父母が物を買い与える
『シックスポケッツ』と呼ばれる購買力の強さが特徴。
祖父母の財布のひもは、孫に対しては緩みがちで、
子供用運動靴を売り込むのに、運動会前は絶好の商機。
ミズノが、小学1~3年生の親子に、走り方のコツを伝授する
「運動会必勝塾」。
トレーニング前後の50メートル走のタイムを比べる企画が目玉で、
参加者の7割のタイムが良くなることも。
後半のタイム計測前に、足形測定器でデータを採り、
中敷きを調整するなどして足に合わせたミズノ製シューズも貸し出す。
一押し製品には、けり出す時に最も力がかかる部分に
滑り止めをつけた。
9月中旬、兵庫県芦屋市で開いた必勝塾に、
子供3人と参加した近くの主婦、金本ひとみさん(41)は、
「運動会で1等をとらせるために来たが、フォームが良くなった」
各社も、創意工夫を凝らしている。
ムーンスターが8月に発売した新製品は、特殊なゴム素材の
バネの力により歩幅が伸びる。
アサヒコーポレーションも、靴底に高反発ゴムを装着した
タイプを投入。
ホームページに「速くなる!かけっこ教室」を掲載。
市場拡大のきっかけは、2003年の発売以来、
1500万足を売り上げたアキレスの「瞬足」。
左回りのコーナーを走りやすいように、足裏の左側に重点的に
滑り止めをつけた左右非対称の構造が特長で、大ヒット商品。
矢野経済研究所によると、09年の子供用運動靴の出荷額は
前年比7・1%増の172億円となる見込み。
06年比で15%も伸び、有望な市場。
http://www.yomiuri.co.jp/sports/news/20090926-OYT1T00685.htm
0 件のコメント:
コメントを投稿