(毎日 9月19日)
ハンドボールの日本リーグ機構が、10月から始める新リーグ
「チャレンジ・ディビジョン」の特徴の一つが、
国体に向けたクラブチームの参加。
今年は、10年に国体を開催する千葉、11年の山口、
12年の岐阜から四つのチームが出場。
企業チーム数が減少する中、「チーム数の増加を見込めるのは、
国体をきっかけにしたクラブチームしかない」
(日本ハンドボール協会関係者)という見方。
国体開催を2年後に控えた山口県周南市。
今年4月から本格的に活動を始めた
「HC山口」の選手たちが練習に励む。
5年前から、地元出身の大学生らを呼び集めて
国体予選には出場していたが、湧永製薬(広島)などと争う
中国予選を勝ち進めなかった。
今年4月、日本リーグで活躍をした元日本代表の東慶一が
南陽工高の教諭に就任したのを契機に、
県内のクラブチームの協力を得て選手を集めた。
週3回の練習で力をつけ、中国予選で初の国体出場を決めた。
監督を務める徳山高教諭の山根安彦さんは、
「(国体で上位進出ができる)強いチームを作ってくれと要請。
試合が少ないので、チームにどれぐらいの力があるのか分からない」
国体に向けたクラブチームは、地域の体育協会などから
強化指定を受けると、補助金が出る。
HC山口も、今年度から約70万円の補助を受ける。
ほかのチームと比べ、運営面で恵まれているものの、
補助がなくなる国体後には存続の危機に見舞われる。
茂木均・日本リーグ機構事務局長は、
「国体後も続ける手段として、新リーグを活用してもらいたい」、
山根監督は、「寄せ集めのチームなので、山口国体後も
このチームが続くかどうかも分からない」と疑問。
これまでも地元開催の国体で活躍しながら、
その後に解散や縮小を余儀なくされたチームが多い。
HC山口の東は、「(新リーグでは)日本リーグにいたチームと
試合ができるので、大きな経験に。
リーグですそ野が広がれば、日本のトップの強化にもつながるはず」
地域に根ざしたチームが強化、運営の両面で、
新リーグをどう活用できるのかが成功への試金石になりそう。
http://mainichi.jp/enta/sports/general/general/archive/news/2009/09/19/20090919ddm035050048000c.html
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