2009年10月1日木曜日

かゆみ感じる脳部位特定 痛みと別のメカニズム

(2009年9月25日 共同通信社)

「かゆみ」を感じる脳の部位を、
自然科学研究機構生理学研究所の柿木隆介教授らが特定、
24日までに米学会誌に発表。

頭頂葉内側部の楔前部と呼ばれる部位で、
類似点が指摘される「痛み」とは別の、かゆみ独自の
メカニズムの存在を明らかにしたのは初めて。

柿木教授は、「アトピーなどのかゆみを抑制する薬の開発に
つながるかもしれない」

柿木教授らは、手首に取り付けた電極を通じ、
かゆみを電気的に引き起こす装置を開発。
機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)と脳磁図で、
被験者の脳内を調べたところ、感覚の情報を処理する
楔前部が反応していることを突き止めた。

かゆみの認知は、痛みの認知との共通点もあるため、
「かゆみは痛みの軽いもの」との見方もあったが、
楔前部は痛みを感じる際には反応しない。

ヒスタミン注射で、かゆみを起こす方法もあるが、
不快感やかゆみ以外の作用が同時に起きるため、
かゆみの純粋な反応を調べることはできなかった。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/9/25/108162/

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