2009年10月3日土曜日

緑茶好きの女性、少ない肺炎死 東北大調査

(朝日 2009年9月28日)

ふだん緑茶をよく飲む女性は、肺炎によって亡くなるリスクが
半分ほどにまで下がるという調査結果を、
東北大公衆衛生学のグループがまとめ、
米の臨床栄養学の専門誌で報告。
男性では差がなかった。

緑茶に含まれるカテキンという成分が、肺炎を起こすウイルスや
細菌の働きを抑えている可能性があり、
グループは、静岡県掛川市民の協力を得て、
緑茶がインフルエンザを抑える効果があるかどうかを調べる。

94年、緑茶を飲む習慣や健康状態などについて聞いた
宮城県在住の男女約4万人(40~79歳)について、
06年まで追跡。
この間に男性275人、女性131人が肺炎で亡くなっていた。

女性では、緑茶を飲むのが「1日あたり1杯未満」だった
4877人のうち、肺炎で死亡したのは43人。
「1~2杯」の4458人では死亡は24人、
「5杯以上」の7208人で38人。

年齢や体力、結核感染の有無など、肺炎死亡と関係しそうな要因を
考慮して比べると、1~2杯飲む人たちは1杯未満に比べて41%、
5杯以上では47%、肺炎で死亡するリスクが低かった。

男性では、飲む量とリスクは関係がなかった。
解析を担当した大学院生の渡辺生恵さんは、
「男性の8割以上は、肺炎と関連が指摘される喫煙歴があり、
緑茶の効果が及ばなかったのかもしれない」

今回調べたのは、季節性インフルエンザを含むウイルスや
ブドウ球菌などの細菌で起きた肺炎が主体。
飲食物が気道に入って起こる誤嚥性肺炎などは除いた。

http://www.asahi.com/science/update/0928/TKY200909280165.html

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