(読売 9月26日)
2016年五輪への競技復帰がかなわなかった野球だが、
その振興に今から取り組もうとしている国がある。
東南アジア諸国連合(ASEAN)10か国の中で唯一、
野球がほぼ行われていなかったベトナム。
ホーチミンの大学生による国内初の野球チームが、
国際大会に挑む。
将来の国家代表と目され、競技団体設立の動きもあるチームを
指揮するのは、ホーチミンでIT企業を経営する西村重明さん(46)。
チームは、元高校球児の西村さんが、
地元の日本人児童生徒に指導しているのを見て、
興味を持った学生が昨年1月に作ったもので、
RMITベトナム国際大学の学生が中心。
今年3月、カンボジア代表との練習試合で4戦全敗した悔しさを
バネに活動を本格化、11月にドバイで行われる南西アジア諸国の
大会に ホーチミン市代表としてオブザーバー参加。
「高校野球県大会1~2回戦」(西村さん)のレベルながら、
エリート学生たちは理論ののみ込みが速く、日に日に力をつけている。
活動の広がりを受け、ベトナムのスポーツ当局は、
野球協会設立と国際野球連盟加盟の検討に入っている。
後押しに乗り出した背景には、人気スポーツのサッカーに続いて
野球を普及させ、経済振興につなげる狙い。
2001年夏の甲子園大会では、ベトナム国籍の
グエン・トラン・フォク・アン投手(東洋大姫路)の活躍が話題を呼び、
西村さんは、「ベトナム人は小柄ながら野球に向いている」と
可能性に期待。
主将のレ・タン・ニャ投手(21)は、「僕ら第一世代のうちに、
東南アジアのトップクラス入り」の目標を掲げ、
大学卒業後も野球を続けるつもり。
http://www.yomiuri.co.jp/sports/yakyu/news/20090926-OYT1T00590.htm
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