(東海新報 10月15日)
『2010地域経済総覧』が、東洋経済新報社から発行。
市区町村別の将来推計人口(2008年推計)によると、
2035年の気仙の推計人口は、2005年の約7万4千人から
34%も減り、4万人台となる見通し。
人口減少率は県平均を大きく上回っており、
2035年の高齢化率は44%を超す。
超高齢社会の到来が見込まれる一方、その社会を支える
生産年齢人口は、2005年からの30年間でほぼ半減、
三市町の基礎自治体としての存立基盤に深刻な影響。
市区町村別将来推計人口は、厚生労働省の付属機関である
国立社会保障・人口問題研究所が調査。
2008年12月1日現在、全国1805市区町村
(1782市町村と東京23区)の推計人口について、
2005年から2035年までの5年間ごとの人口の推移。
気仙の推計人口は、2005年7万4888人、2015年6万7147人、
2025年5万8200人と推移。
2035年には2005年比34・1%(2万5553人)減の
4万9335人となり、5万人台を割り込む。
市町別の2035年の推計人口は、大船渡市が2005年比33・9%減の
2万8657人、陸前高田市が同32・8%減の1万6613人、
住田町が同40・6%減の4065人。
三市町の減少率は、県平均の24・9%を大きく上回り、
人口減少の加速が顕著。
年齢階級別の推計人口をみると、2005年で9897人だった
気仙の年少人口(0~14歳)は、2035年に4333人となる見込み。
2005年比での減少率は56・2%。
年少人口は、この30年で半分以下に激減し、少子化が急速に進む。
2005年、2万1773人だった気仙の老年人口(65歳以上)は、
2035年に大船渡市1万2186人、陸前高田市7695人、
住田町1904人の計2万1785人になると推計。
気仙の2035年の総人口が、2005年比34・1%減、
老年人口は同0・06%増となる見込み。
2005年、29・1%だった気仙の高齢化率
(総人口に占める老齢人口の割合)は、2035年に44・2%まで上昇。
市町別の2035年の高齢化率は、大船渡市が42・5%、
陸前高田市が46・3%、住田町が51・4%。
住田町は、2035年の老齢人口が2005年比で23・7%減、
総人口の減少がこれを大きく上回るペースで進み、
町民の二人に一人が65歳以上という超高齢社会の到来。
少子高齢化の進展が予想される中、地域社会の中核を担う
生産年齢人口(15~64歳)は、2005年4万3218人、
2015年3万5758人、2025年2万8978人と減少を続け、
2035年には2005年比46・3%減の2万3218人まで減る見通し。
この30間の減少率は、県平均の35・8%を大きく上回り、
労働力不足による経済規模の縮小や税収の減少が
三市町の財政に深刻な影響を与えていく。
年少人口や生産年齢人口の減少は、社会全体の活力低下や
地域コミュニティーの希薄化につながるとの指摘もあり、
三市町には今後、急激な人口減少を見据えた、
基礎自治体としての自立戦略の構築が求められる。
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