(2009年10月10日 毎日新聞社)
直木賞作家の津本陽さん(80)と県立医大脳神経外科教授の
板倉徹さん(63)の対論「『戦国武将の脳』を語る」が、
和歌山市友田町5のホテルグランヴィア和歌山であった。
2人の共著「戦国武将の脳」(東洋経済新報社)発売(9月)と、
和歌山放送開局50周年を記念、同社が企画。
企業や行政の関係者約150人が訪れた。
板倉さんが、武将の行動から脳で発達している部分を
スライドで解説。
津本さんは、「大将と足軽に同じくらい危険がある野戦を、
毛利元就は260回、徳川家康は150回くらいやった。
2、3代目になると、野戦経験が乏しく、学問だけで指導するため
現状認識が甘くなった」と経験の重要性を説いた。
対論では、豊臣秀吉について熱弁。
津本さんは、秀吉が通常の2、3倍の速度で軍隊を移動させたとし、
「兵隊をふんどし一丁で走らせ、武器や傷薬、米などは現地で調達。
武器を持っている百姓から時価の3倍で買い取り、人心をつかんだ。
武術より才覚で世渡りした」
板倉さんは、「天下統一できたりしたのは、瞬時の判断力。
何事も素早く決定する訓練や運動が判断力を伸ばす。
貧しかった秀吉には選択肢が少なく、自然と鍛えられたのだろう」
和歌山市の電車運転士、田中基也さん(35)は、
「脳のタイプによって、戦国武将の考え方や生き方を
見るのは面白かった。
脳の使い方は、仕事で参考にしたい」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/10/13/108992/
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