2009年10月21日水曜日

戦国武将の脳」を語る 秀吉らめぐり対論 健やかわかやま

(2009年10月10日 毎日新聞社)

直木賞作家の津本陽さん(80)と県立医大脳神経外科教授の
板倉徹さん(63)の対論「『戦国武将の脳』を語る」が、
和歌山市友田町5のホテルグランヴィア和歌山であった。

2人の共著「戦国武将の脳」(東洋経済新報社)発売(9月)と、
和歌山放送開局50周年を記念、同社が企画。
企業や行政の関係者約150人が訪れた。

板倉さんが、武将の行動から脳で発達している部分を
スライドで解説。

津本さんは、「大将と足軽に同じくらい危険がある野戦を、
毛利元就は260回、徳川家康は150回くらいやった。
2、3代目になると、野戦経験が乏しく、学問だけで指導するため
現状認識が甘くなった」と経験の重要性を説いた。

対論では、豊臣秀吉について熱弁。
津本さんは、秀吉が通常の2、3倍の速度で軍隊を移動させたとし、
「兵隊をふんどし一丁で走らせ、武器や傷薬、米などは現地で調達。
武器を持っている百姓から時価の3倍で買い取り、人心をつかんだ。
武術より才覚で世渡りした

板倉さんは、「天下統一できたりしたのは、瞬時の判断力。
何事も素早く決定する訓練や運動が判断力を伸ばす。
貧しかった秀吉には選択肢が少なく、自然と鍛えられたのだろう」

和歌山市の電車運転士、田中基也さん(35)は、
「脳のタイプによって、戦国武将の考え方や生き方を
見るのは面白かった。
脳の使い方は、仕事で参考にしたい」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/10/13/108992/

0 件のコメント: