2009年10月18日日曜日

スキー飛躍動作をデータ化 県立大が実用化目指す

(岩手日報 10月13日)

地磁気・加速度センサーをスキーのジャンプ選手に装着し、
飛び出す時の動作をデータ化するシステムの開発を
進めている、県立大ソフトウェア情報学部の村田嘉利教授らは、
八幡平市の田山スキー場ジャンプ台でデータ取得の試験を行った。

本格的な試験は初めてで、データを積み重ねて
来年の実用化を目指す。

スキー複合で活躍する同市出身の永井陽一さん(28)と
健弘さん(22)兄弟が、マッチ箱大のセンサーを入れた
ベルトを足首、太もも、腰の3カ所に巻いて飛んだ。

踏み切り位置付近に設置した受信器に、
飛び出しの動作のデータが送られ、
パソコンに3次元の動きがグラフで表示。
ジャンプ後、即時にデータが解析され、表示されるのが特徴。

普段の練習は、ホームカメラでフォームを確認するという
健弘さんは、「センサーを体に付けても、ジャンプに影響は
まったくない。カメラでは分からない微妙な動きが分かり、
実用化できればありがたい」と期待。

今後はデータを積み重ね、正確な測定ができるよう
システムを精査していく。
スタートから着地まで計測距離を長くすることや、
実際のフォームの映像とデータを連動させることも目指す。

村田教授は、「選手の声を聞くと、グラフが実際に
何を示しているのかが分かる。
これからの課題も見えてきた」と手応えをつかむ。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20091013_2

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