2010年8月18日水曜日

黄砂の日ご用心、児童ぜんそく黄信号

(2010年8月10日 読売新聞)

黄砂が中国大陸から飛来した日は、
児童がぜんそくの発作で入院するリスクが3倍以上に高まることを、
京都大学の金谷久美子医師と伊藤功朗助教ら。

黄砂が、微生物や大気汚染物質を運ぶことは知られていたが、
子どもたちの健康に深刻な影響を及ぼしている実態が
浮き彫りになったのは初めて。
米国胸部疾患学会誌で発表。

金谷医師らは、05~09年の2~4月、富山県内の基幹8病院に
ぜんそくで入院した1~15歳の計620人について、
入院前の1週間に黄砂が飛来した日があったかどうか、
環境省の大気測定データで調査。
入院とは無関係な期間の黄砂の有無も調べ、
黄砂と入院との関係を比較。

その結果、黄砂当日に入院するリスクは普段の1・9倍、
小学生に限ると3・3倍高い。
黄砂の飛来から1週間は、入院リスクが普段の1・8倍という
高い状態が続いていた。
男子は、黄砂当日の入院が多いのに対し、
女子は数日後に入院するケースが目立つ。

伊藤助教は、「学校や家庭で、気象庁の黄砂予報などを
積極的に活用し、窓を閉めるなどの対策を講じれば、
入院するほどの発作は減らせるのではないか」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/8/10/123852/

0 件のコメント: