(2010年8月12日 毎日新聞社)
宮城労働局が発表した09年の調査によると、
県内で定期健康診断を受けた労働者のうち、
異常の所見があると診断された割合(有所見率)は、
年々増加傾向、建設業と運輸業では2年連続で6割超。
建設業と運輸業は、他業種と比べ労働時間が長いことから、
長時間労働が健康に悪影響を及ぼしている。
県内全産業の09年の有所見率は52・7%、
05年に比べ5・2ポイント悪化。
主な業種別では、
建設業62・9%、運輸交通業61・2%、製造業52・2%、
商業51・8%、保健衛生業45・4%--の順。
検査項目別では、血中脂質(38%)や肝機能(18%)が高い。
県内の正社員34万人、パート11万人を対象にした
労働時間の調査によると、サービス残業を除いた全産業の
年間総労働時間(09年)は1795時間。
建設業は2106時間、運輸業は1979時間。
厚生労働省の全国調査(07年)でも、長時間労働が健康に
悪影響を及ぼしている結果が浮き彫りに、
1日の残業時間が平均1時間未満の労働者の有所見率は30・6%、
5時間以上では38・6%に上昇。
宮城労働局の堀内克浩・労働時間設定改善指導官は、
「有所見率を上げる最大の要因は年齢だが、
労働時間の長さが健康に悪影響を及ぼしていると考えて良い」
として、長時間労働の抑制を求めた。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/8/12/123954/
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