(毎日 8月3日)
日本近海に生息する海洋生物は、確認できただけで
3万3629種、全世界約23万種の14・6%にあたる。
海洋研究開発機構などの調査で分かった。
1872種が日本固有種と判明、世界で最も多様な海洋生物の宝庫と
裏付けられた。2日付の米科学誌「プロスワン」電子版。
微生物から哺乳類までを網羅する「海の生物目録」をつくる
初の国際共同研究の一環。
80カ国、2000人以上の研究者が参加、10年かけて過去に
生息の報告があった種類を、25海域別に集計。
日本の排他的経済水域(沿岸約370km)は、
世界の海の容積の0・9%に過ぎないが、
生物の種類は、豪州近海の3万2898種を上回り、最多。
巻き貝7013種、魚類3770種、エビやカニの仲間2501種が多い。
固有種では、「星の砂」として土産品に使われている
有孔虫の仲間383種、クラゲやイソギンチャクを含む刺胞動物350種、
魚類358種が目立った。
魚のハゼ類だけで200種以上が未報告、研究が進めば、
日本近海だけでさらに12万種以上が見つかると推定。
同機構の藤倉克則チームリーダー(深海生物学)は、
「豊富な種類は、水深約9800mの小笠原海溝をはじめ、
日本近海の複雑な地形や寒暖流など多彩な環境のおかげ。
今後、人間活動や地球環境の変化が海洋生物に与える影響を
継続的に調べたい」
http://mainichi.jp/life/ecology/archive/news/2010/08/20100803dde001040003000c.html
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