(2010年8月5日 共同通信社)
鉗子というピンセットのような医療器具を持ったロボットアームを、
医師が遠隔操作し、患者の患部をつまんだり、
縫合用の糸を結ぶ際に鉗子に伝わる感触が医師の手に伝わる
内視鏡手術・診断の支援ロボットを慶応大が開発。
これまでも、米国製の「ダビンチ」のように、
遠隔操作で手術をする支援ロボットはあったが、
触覚を高感度で伝えるものは初で、より高度な手術が可能。
大西公平教授(電気工学)によると、
ロボットは医師が遠隔で操作する「マスターロボット」と、
それと同調して動くロボットアームを備えた「スレーブロボット」で構成。
アームが持った鉗子の動きなどから、力の大きさを計算、
マスター側の装置に伝える。
水を入れた風船を鉗子でつまんだり、風船が鉗子の先から
つるんと擦り抜けたりする感覚も感じられる。
臓器を傷つける操作ミスを防ぐため、鉗子を通じて臓器にかけている
力を20倍に感じる仕組みを取り入れ、
森川康英教授(小児外科)は、「脳など柔らかい臓器は、
繊細な技術が求められる。
名人芸の手術が、より安全に短時間でできるようになる」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/8/5/123669/
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