2010年10月14日木曜日

世界初の単構造結晶 岩泉・氷渡洞の鍾乳石

(岩手日報 10月7日)

岩泉町安家の氷渡洞(総延長約6000m以上)で、
昨年確認された立方体の鍾乳石ケイブ・キューブ(1辺は5~8mm)が、
世界初の単結晶構造のケイブ・キューブであることが分かった。

NPO法人日本洞穴探検協会と独立行政法人産業技術総合研究所が、
共同で詳細な解明を進めている。
今回の発見は、鍾乳石の形成過程を解き明かす貴重な資料として注目。

新発見のケイブ・キューブと確認したのは、
同研究所の丸井敦尚地下水研究グループ長(52)。
研究は、約1年前からスタート。
キューブの一部を切り取り、顕微鏡で内部構造を調べたところ、
炭酸カルシウムからなる方解石の単結晶構造であることが分かった。

これまで報告されていたケイブ・キューブは、
炭酸カルシウム素材だが、砂粒など結晶化の種を核に持つ層状構造。
個々のキューブは球形で、成長により隣接したキューブと
摩擦を起こすことで、立方体になるとされている。

今回のケイブ・キューブは、そのような核を内包しておらず、
はじめから立方体だったとみられ、構造は大きく異なる。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20101007_3

0 件のコメント: