2010年10月13日水曜日

三陸海岸、範囲拡張へ 環境省が見直し方針

(岩手日報 10月5日)

環境省は、国立・国定公園の指定状況を、
39年ぶりに全国規模で見直した結果、
アマミノクロウサギといった固有種が生息する奄美群島(鹿児島)を
含む6カ所の新規指定など、自然保護のために
全国18カ所の新規指定・拡張が必要と発表。

生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に向け、
政府の積極姿勢をアピールする狙い。
指定されると、開発が規制されるため、今後10年かけ
地元自治体や土地所有者らと調整し、区域を指定。

環境省は、重要な生態系などを保全する観点から、
全国の335地域をピックアップ。
①国立・国定公園に含まれず、保護体制ができていない、
②貴重な固有種が集中している―
などを基準として絞り込んだ。
候補地の具体的な範囲や面積は、地元と協議して確定させるため、
明示しなかった。

東北では、青森県から本県、宮城県に連なる三陸海岸
(陸中海岸国立公園、南三陸金華山国定公園)が、
国立公園拡張の候補地として公表。

現在、気仙沼市から久慈市までの陸中海岸国立公園の
久慈市以北の拡張に向け、洋野町や青森県八戸市の種差海岸などを
中心に今後、調査を進める。
調査の時期や拡張の規模などについて、まだ決まっていない。

県自然保護課は、「国立公園に指定されれば、
自然保護の取り組みがこれまでよりもやりやすくなる。
開発が制限されるため、地元の理解を得ながら進めていくことが必要」

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20101005_11

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