2010年12月11日土曜日

ケータイ写真を送るだけでカロリー判定 NTTコミュニケーションズらが「健康増進アシストサービス」の実証実験開始

(日経ヘルス 12月7日)

携帯電話機で撮影した写真を送ると、自動でカロリーを推定して
食事のバランスを判定、記録し、運動量などの情報と合わせて、
食事や運動についてアドバイスする実証実験が、
2011年1月から始まる。

実験を行うのは、携帯電話機向けのアプリケーション開発などを
担当するNTTコミュニケーションズと、インターネット上での
ダイエット・コミュニティ「gooからだログ」を運営しているNTTレゾナント
写真を使った食事記録サービスを提供している
東京大学発ベンチャーfoo.log(フードットログ)の三社。

今回の実証実験の目玉の一つが、携帯電話機で写真を撮影して
メールで送信すると、カロリーや主食、主菜、副菜といった
食事のバランスを推定する「自動カロリー推定」サービス。

センター側は、送られた画像から食事領域を切り抜いて
色や質感(テクスチャー)、料理区分などの特徴情報を抽出、
データベースに登録された過去のデータと比較。
カロリーや料理区分に対するバランスを推定。

料理の種類を推定してから標準のカロリーを呼び出すのではなく、
個々の写真から直接カロリーなどを推定するので、
柔軟性が高く推定の誤差が少ない。

カロリーの推定は、東京大学大学院情報学環・工学部の
相澤 清晴教授が開発した食事画像解析技術を用いる。
今回の実証実験は、カロリー推定の精度向上やデータの蓄積を
目的とし、「カレーライス」などの食事の名称はユーザーが手入力、
将来的には、自動で判定しユーザーが複数候補から選択するなど、
入力の手間も軽減する予定。

もう一つの特徴が、従来個別の機器やパソコンを使って実現していた
複数のサービスについて、携帯電話機を使って一元管理できるようにし、
利便性を高める点。

「自動運動量測定」サービスは、携帯電話機から得られる位置情報や
加速度情報をもとに、ウオーキングなどによるカロリー消費量を算出、
データを自動で保存。

「食事/運動コンシェルジュ」サービスでは、
記録した食事や運動量、位置情報などから、その時点でユーザーに
適したレシピやエクササイズを提案する。
レシピはエルネット、エクササイズはティップネスといったように、
協力企業のコンテンツを利用して提供。

仲間の達成度や食事、運動内容を閲覧して参考にできる
「ソーシャル機能」や、歩数計や体重計といった別の機器とも連携する
「健康機器連携」なども盛り込む。

今回の実験は、1万人程度で行う予定、
まずは2011年1~3月に行うが、様子を見つつ期間は延長する見込み。
今後、モニター登録サイトを開設し、モニターには無償で
専用アプリケーションを提供。

このアプリケーションは、Google社の開発したOS「Android」を搭載した、
アンドロイドケータイ向けのもの。
Apple社の「iPhone」向けにも対応する予定、
一般的な携帯電話機への対応は未定。

http://nhpro.nikkeibp.co.jp/article/nhpro/20101129/109381/

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